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ASPワールドツアー第4戦『Globe Pro』 終了!

2008-06-03 更新
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現地時間6月3日、フィジーのタバルア・アイランドで開催されていたASPワールドツアー第4戦『Globe Pro』 が終了!
南太平洋レッグのセカンドイベントを制したのは、シーズン初めから昨年のミック・ファニングを上回る驚異的な強さを見せているケリー・スレーター(USA)でした。
これでケリーは4戦中、3戦で優勝という快挙を成し遂げ、自らの記録8Xを塗り替えるための準備が完璧に整いました。
「最初の2戦で勝ったことは何度かあるけど、4戦中で3勝を上げるなんて初めての経験。同じ奴が勝ち続けるなんて何だかおかしいよね。ツアーでこんな状況はなかなか無いよ。カレン(トム)とポッツ(マーティン・ポッター)の二人がシーズン初めから3連勝したのは知っているけど。でも、4度目をワイルドカードが阻止したなんて聞いたことないよね(笑)。」とケリー。

ケリーはタヒチ戦のR3でワイルドカードのマノア・ドーレッド(PYF)に敗れましたが、2位と優勝が共にワイルドカードだったため、タイトルレースに影響はほとんど無し。そして、今回の優勝によって2位のパーコとの差を1000ポイント以上も広げ、早くも独走態勢に入っています。

ケリーは「3戦で稼げるだけのポイントを全て手に入れることが出来た。タヒチ戦は捨て試合にするし、あの1戦はオレにとってラッキーな状況だったんだ。今のところ、上手くやっているのはジョエルだけかな。CJもここ2戦では良い結果を残している。それまでは実力を発揮出来なかったからね。タヒチでは3位。フィジーで2位。良い感じじゃない?」と現在のタイトルレースについて話していました。

実はケリーとCJは2005年の同イベントでもファイナルで顔を合わせており、その時もケリーが大差をつけて優勝。ケリーにとってフィジーを制した初めての年で、7Xを手にした年でもありました。
ケリーはその年を振り返り、「あの年のレストランツでのファイナルはもっと大きくて良い波だったかな。ビッグスコアも出やすかったよね。今日は8ポイントを二つ出せれば勝てるような試合だった。クラウドブレイクは大きなアリーナで、ファイナルはたまに良い波も来ていたけど、それには乗れなかったのさ。9ポイント、いや、10ポイントが出せる波もあったと思う。でも、オレ達はそれを全て生かし切れなかったんだ。」とコメント。

ファイナルデイのクラウドブレイクはサイズこそ6ftレンジと十分あったものの、風や潮回りの影響でバレルになる波が少なく、マニューバー勝負。バレル勝負ならCJにも勝ち目がありましたが、残念ながら最後まで波質は変わらず、CJは7pt台を出すのが精一杯でした。

「今年のケリーは誰にも倒せないよ!」とCJ。さらに「彼のサーフィンに興奮したし、オレも良いサーフィンが出来て嬉しい。でも、2位から45位の選手全てがオレに勝って欲しかっただろうね。その点は残念だった。現時点で3勝はしないとケリーに勝てない計算。難しいけど、不可能ではない。とりあえず、1勝。もちろん、2勝目、3勝目もハングリーに狙っていくつもりだし、ケリーがしばらくの間、ハングリーさを無くしてもたついてくれることを望むよ(笑)。それからは見てのお楽しみさ!」とファイナル終了後のインタビューで話していました。

南太平洋レッグを得意とするCJは今回の2位とタヒチでの3位でポイントを稼ぎ、トップ10圏外から一気に6位までジャンプアップ!2001年のワールドチャンピオンであるCJがどこまで成績を延ばしていけるか今度の動向に注目しましょう。

今年の南太平洋レッグはブラジリアンにとって大きな意味を持つ戦いとなりました。まず、タヒチ戦ではブルーノ・サントスがワイルドカードながらファイナルまで勝ち進み、2002年フランスのネコ・パラダッツ以来の優勝。そして、今回のフィジーではヤングブラジリアンの代表、エイドリアーノ ・デ・ スーザ(BRA)がSF進出を決めて、3位にランクイン。トータルでも6位から4位に順位を上げて周囲を驚かせています。
「このイベントは3度目。信じられない結果だね。凄い嬉しいよ!」とエイドリアーノ は興奮気味にコメント。「オレにとってベストの成績さ。みんなに証明出来たし、結果も残せた。とても驚いたけど、これで良い報告をブラジルに持ち帰ることが出来る。ストークしてるよ!」と嬉しそうに話していました。

次の第5戦は7月10日~20日に南アフリカのJ-BAYで開催される『Billabong Pro』
BCMでもフォローしていきますので、お楽しみに!

第4戦『Globe Pro』 結果
1位 ケリー・スレーター(USA)
2位 CJ・ホブグッド(USA)
3位 タジ・バロウ(AUS)、エイドリアーノ ・デ・ スーザ(BRA)
5位 ビード・ダービッジ(AUS)、ボビー・マルティネス(USA)、ミック・ファニング(AUS)、ジョエル・パーキンソン(AUS)

photo: ASP Covered Images