ASPワールドツアー第4戦『Globe Pro』 は残り16人に絞られた!
2008-05-27 更新

舞台を初日のレストランツからクラウドブレイクに移動し、26日は早朝から日没までの明るい時間を有効に利用してR2のH3からR3のH5までの19ヒートをこなすマラソンデイ。27日はサイズダウン傾向となったため、R3の残りヒートだけを消化。
いよいよラスト16人に絞り込まれ、頂点を目指す選手達は次の大きなウネリを待つことになりました。
残り16人の顔ぶれを見るとケリー・スレーター(USA)、ジョエル・パーキンソン(AUS) 、ビード・ダービッジ(AUS)、ミック・ファニング(AUS) 、エイドリアーノ ・デ・ スーザ(BRA) 、タジ・バロウ(AUS) 、エイドリアン・バカン(AUS)など、アンディ・アイアンズ(HAW)を除く現在のレイティングトップから8位までの選手が順当に勝ち上がっています。
他にもタヒチとフィジーの南太平洋レッグを非常に得意とする双子のホブグッド兄弟がR3を余裕で通過して今回も一歩一歩優勝に接近中。
二人の主な成績を紹介すると、まずCJの方は今年のタヒチ戦で3位、2004年のタヒチでは優勝。
一方、ダミアンの方はこのイベントのディフェンディングチャンピオン(2007年は政情不安でキャンセルになったため、2006年)で、2004年にも優勝。タヒチでは2007年に優勝という素晴らしい成績を残しています。
しかし、今年のダミアンはタヒチのイベント前のフリーサーフィンで肩を3カ所も骨折するという大怪我をして欠場。なんとかフィジーに間に合った形なのです。
ダミアンは復帰後すぐのR1でジェレミー・フローレス(FRA)に僅差で敗れ、続くR2では対戦相手のルーク・ムンロが膝の負傷により、不戦勝。R3ではオージーのベン・ダンを抑え、怪我から立ち直って初めての勝利。
ヒート終了後のインタビューでは「あのヒートはスーパーストークしたよ!」と嬉しそうにまず一声。さらに「怪我から復帰したらまず1勝が欲しいもの。気が楽になるからね。最初の何本かはきつく感じたけど、感覚を取り戻すようにトライし続けたんだ。波に乗る度に良くなっていって、大喜びさ!次のヒートでは肩の力を抜いてもっとリズムを掴んでいくよ。」とコメント。
ちなみにホブグッド兄弟はフリーサーフィンでも毎年フォトジェニックなバレルライドを連発し、カメラマン達に「もう二人の写真は沢山だ!」と言わせるほど...。今年のトータルレイティングでは10位以内に入ってない彼らですが、このイベントに関しては優勝候補の筆頭に挙げられるでしょう。
ダミアンの次の対戦相手となったケリー・スレーター(USA)は、R3でオッキーことマーク・オキルーポ(AUS)を抑えましたが、彼との対戦は少し複雑だった様子...。
「オッキーと戦えて光栄だよ。多分、このタバルアでのイベントは彼にとって最後。もっと勝ち進んで欲しかったけど、組み合わせがね...。今思えばあのヒートは少しおかしかった。彼のラストイベントに巻き込まれて本当は何をするのがもっと必要なのか考えていたんだ。」とケリー。
このヒートは最後まで接戦で、ラスト5分の時点でオッキーに必要だったスコアは6.50。オッキーには優先権もあり、良い波さえ掴めれば十分に逆転可能でしたが、ラストの波で痛恨のワイプアウトをしてしまい、次に来た波をキチンとメイクしたケリーが8.33のハイスコアを出すという皮肉な展開に...。
「苦闘だったね。最初に乗った良い波で7.33を出せたけど、あとはスローな展開になったんだ。ヒート終盤に彼が優先権を無くしたから、オレはテイクオフして彼に優先権を返した。その後に入ったセットの一本目を彼が選んだのさ。次の方がベターだったけど...。」とケリーはオッキーとのヒートについて話していました。
ネクストコールは現地時間28日の朝7時。日本時間の朝4時。次の大きなウネリは日曜日か月曜日に入る予報ですが、波次第では4日連続でコンテストが行なわれる可能性もあるので、気になる方は公式サイトをチェックしてみては?
photo: ASP Covered Images