ASPワールドツアー第3戦『Billabong Pro Teahupoo』がスタート!
2008-05-14 更新

現地時間5月13日に第3戦の『Billabong Pro Teahupoo』がスタートしました。
R1のH1からR2のH5までが行なわれたこの日のコンディションは、リアルなチョープーとは言えないものの、後半にかけてサイズアップ傾向となり、4-6ftのクリーンなバレルが形成されたまずまずの波。
選手達は5月8日から5日間もウェイティングしていたこともあり、溜まっていたストレスを吹き飛ばすかのような凄い勢いでハイポイントを連発していました。
この日の注目は、開幕から2連勝を上げて前人未到の9Xを狙っているケリー・スレーター(USA)。R1ではワイルドカードのローカル、マノア・ドーレッド(PYF)に抑えられましたが、R2では同じくワイルドカードのジェイミー・オブライエンを相手に二つの9pt台をまとめてコンビネーションスコアの圧勝。
レフトオンリーのチョープーの波にバックハンドで容赦なくチャージを続けたケリーは、テイクオフからディープなバレルに包まれる見事なライディングを披露していました。
「ジェイミーはグレイトなサーファーだし、ベストチューブライダーの一人。タフなヒートになるって予想はしていたさ。」とケリー。
ケリーはタヒチでのイベントを得意としており、2000年、2003年、2005年と3回ものタイトルを獲得。特に2005年はファイナルで20点満点というASPレコードを出しての優勝。
当然、今年も優勝候補No.1ですが、R3ではマノアと再対戦することに...。
マノアは『BILLABONG XXL GLOBAL BIG WAVE AWARDS』でも毎年顔を出すビッグウェーブに関しては世界のトップ・オブ・トップ。
ケリーを下したR1ではファーストウェーブで9.93のハイエストスコアもメイクしており、最も怖い対戦相手と言えるでしょう。
「ケリーを倒したのは良い気分だったよ。あのヒートは2本のベストウェーブに乗れてラッキーだった。ケリーが最後に良い波を掴んで逆転されそうだったけどね(笑)。ここでは良い波に乗れた奴が勝つ。今日はそれがオレだっただけさ。」とマノアはR1終了後にコメント。
ケリーとマノア、どちらが勝つにせよ面白い勝負になるのは間違いありません。
ケリーとは対照的に苦い敗退を喫してしまったのは、昨年のワールドチャンピオン、ミック・ファニング(AUS)。ラウンド1ではパンチョ・サリヴァン(HAW)に。続くR2ではブルーノ・サントス(BRA)を相手に共に僅差で勝利を逃してしまい、早くも姿を消すことに...。
ミックは「4、5ポイントしか出ないような波ばかりだった。ワイド過ぎだったり、ディープ過ぎだったり、上手く抜けられる波を見つけられなかったけど、仕方がないよね。オレが悪かっただけさ。」と残念そうに話していました。
2007年のミックはシーズンを通して誰もが認める好調さをキープ。ダントツの成績でワールドタイトルを獲得したのは記憶の新しいところ。2006年の後半も調子が良かったため、R2で敗退して33位の最下位になったのは、2年前のタヒチ以来。
ASPワールドツアーのルールでは全11戦中の悪い成績2戦をノーカウントに出来るため、ミックとしては早く気分をリフレッシュして次のイベントに挑みたいところでしょう。
「このイベントは捨て試合!まだまだ沢山のイベントがあるから、家に帰って集中し直すつもりさ!」と前向きなコメントを残していました。
なお、昨年のディフェンディングチャンピオン、ダミアン・ホブグッド(USA)は、連勝を狙って4月にはタヒチ入りをしていましたが、逆にそれが仇となり、フリーサーフィン中に大怪我を負ってしまうことに...。直前まで出場の意思を表していましたが、残念ながら回復には至りませんでした。
その他、ラウンド3へコマを進めた主な選手はディーン・モリソン(AUS)、カイ・オットン(AUS)、ボビー・マルティネス(USA)、アンディ・アイアンズ(HAW)、ジョエル・パーキンソン(AUS)、タジ・バロウ(AUS)、ビード・ダービッジ(AUS)、クリス・ワード(USA)、テイラー・ノックス(USA)など。
コンディション次第ですが、明日は早朝6:30にR2のH6、デーン・レイノルズ(USA)vsトラビス・ロジ-ズ(ZAF)からスタートする予定。
日本とタヒチの時差はハワイと同じでマイナス19時間。つまり、日本時間の夜中1:30がタヒチの早朝6:30になります。
photo: ASP Covered Images