今シーズン最初のWQS6スタープライムイベントを制したのは?
2008-04-14 更新

ベルズでの『Rip Curl Pro』を終えたワールドツアーの選手達も多くエントリーし、来年のクオリファイを狙うハングリーなサーファー達と熾烈な争いを繰り広げていました。
この期間のマーガレットリバーの波は沖合いを通過した前線を伴った低気圧の影響で強い西よりのウネリがヒットし、MAX10ftオーバーまでサイズアップ!
パーフェクトコンディションに恵まれた日もあり、スケジュールは順調に進行。現地時間13日にメンズ、ウィメンズ共に無事ファイナルを終了しました。
ファイナルデイは西よりのウネリのピークが過ぎてしまい、このイベント中で最もサイズが小さく、波数も少なめ。プライオリティを上手く利用して良いセットを掴めるかが勝利の鍵となりました。
メンズのファイナリストに選ばれたのはオージーの トム・ウィタカーとカリフォルニアのクリス・ワード。
クリスは持ち前のラディカルなライディングを武器に勝ち上がってきましたが、最後は波に恵まれず、1~2pt台のロースコアが中心。逆にトムはコンスタントにミドルスコアを重ねてクリスをコンビネーションスコアに追い込んでの勝利!
初のビッグタイトル獲得でWQS3,000ptと15,000USドルを手にしました!
「今までのオレは3位止まりで、最高でもワールドツアーのブラジル戦での2位...。ファイナルで勝つのは気持ちが良いね!やっと重荷がなくなった感じだよ(笑)」とトムは嬉しそうにコメント。
28歳のトムは1999年からWQSを回り、2003年にエリートツアーの仲間入り。年を重なるごとにランキングを上げて2006年にはトータル8位まで昇り詰めましたが、2007年には13位へランクダウン。また、ASPでの彼のキャリアに優勝という文字は無かったため、今回の勝利は2008年シーズンを勢い付ける意味でもトムにとって大きな1勝になったことでしょう。
「ここの波は本当に質が高いし、この1週間は本当にリラックスして過ごせた。マーガレットリバーはWQSサーキットの中でベストウェーブ。最高の1勝だね。」と最後に言い残していました。
メンズよりも先に行なわれたウィメンズのファイナルでは、ニュージーランドのペイジ・ハレブと南アフリカのロザンヌ・ヘッジが対戦。
ペイジが17歳、ロザンヌが20歳という最近のウィメンズツアーを象徴するような若手同士の勝負となりました。
メンズと違い、序盤から抜きつ抜かれつのシーソーゲームとなったファイナルを制したのは若いペイジの方で、ニュージーランド出身のサーファーとして初のメジャーイベント優勝を決めました。
「ストークしているわ!優勝出来たなんて信じられない!」とペイジ。さらに「自分のペースを築くために早めに良い波を掴んでいこうとトライしたの。」と終了後のインタビューに笑顔で答えていました。
ペイジは優勝賞金の4,000USドルとWQS2,000ptをゲット。トータルで3位になり、2009年のワールドツアー入りに確実に近づいています。
なお、日本からエントリーした大澤伸幸、深川達哉は共に早いヒートで敗退。ウィメンズでは萩原水紀がRound of 48、橋本小百合がRound of 24で敗退。残念ながら良い結果は残せませんでした。
4月はワールドツアーがオフになっていることもあり、WQSのビッグスターイベントが続きます。前週は同じオーストラリアのニューキャッスルでの4スター。今回の6スタープライム。そして、14日~20日は南アフリカのダーバン、23日~30日はスコットランドで共に6スタープライムが開催されます。
『Drug Aware Pro』結果
1位 トム・ウィタカー(AUS)
2位 クリス・ワード(USA)
3位 ダニエル・ロス(AUS)、クリス・デヴィッドソン(AUS)
photo: ASP Covered Images