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グッドフライデーに『Rip Curl Pro』がキックオフ!

2008-03-21 更新
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毎年、イースターホリデーに合わせてベルズビーチで開催される伝統的なイベント『Rip Curl Pro』が、現地時間3月21日にキックオフ!
この日のベルズは前日から反応し始めてきた南西ウネリが6-8ftまでサイズアップ!オンショアの影響が入ったクセのある波質の中、R2のH4までのスケジュールを消化しました。

この日の注目は、第1戦のゴールドコーストで見事な優勝を決めたケリー・スレーター。優勝後のコメントではベルズ行きを悩んでいたケリーですが、期間中に波が上がる予報や、周辺からの期待。プライベートな問題が解決したことを理由に直前にエントリーを発表。
R1から快調に飛ばし、ヤングブラジリアンのエイドリアーノ ・デ・ スーザ、ワイルドカードで出場したオージーのトロイ・ブルックスを相手に9.50ptを含む17.50ptのハイエストヒートスコアを上げてR3へジャンプアップ!
「あの波で大したことはしてないよ。」とケリー。さらに「まずはワンターンしたら、次にクレイジーなセクションが前に現れてきた。スムースで特別だったね。オレは猛スピードを出して出来るだけ長い間ボトムターンをして可能な限りのカーブを描いたんだ。あのターンでパーコとファイナルで争ったあの年のことを思い出したよ。」とコメント。

ケリーは2006年の同イベントでパーコことジョエル・パーキンソン(AUS)をファイナルで倒し、表彰台で2度目のベルを鳴らすことに成功。あの年のベルズは歴史に残るような最高のコンディションで、ケリーとパーコの勝負はとても見応えのあるものでした。

引き合いにされたパーコも、2004年にはこのイベントを制しており、もちろん今年も優勝候補の筆頭に上げられています。R1では、ローカルのニック・マスクロフトとデットヒートを繰り広げた末、ラスト数秒でとらえた波で大逆転。かなり危ない戦いでしたが、なんとかR3へ進むことが出来ました。
「マシュー(マスクロフト)は手強い相手だって予想はしていたんだ。ローカルナレッジと猛烈な意気込みがね。ゴールドコーストでは彼に勝ったけど、彼が同じ相手に2回負けるのが嫌いなのは間違いないし(笑)。恐らく、ここでは最高の選手の一人だと思うよ。」とパーコは話していました。

パーコは2001年にツアーの仲間入りをし、翌年の2002年にはトータルレイティングで2位。2003年の5位を挟んで2004年にも2位になっています。同じオージーのタジ・バロウ同様、常にトップクラスにいるものの、あと1歩が足りず、まだワールドタイトルには手が届いていません。
しかし、昨年は大親友のミック・ファニングが念願のチャンピオンに輝き、「今年こそはオレが...。」という気持ちが強くなっているようです。
「ミックは可能性を見せてくれたんだ。ケリーとアンディだけのツアーじゃないってね。彼は間違いなくオレたちに扉を開けてくれたよ。」とコメントをしていたパーコの目の奥にはチャンピオンを狙う闘争心がみなぎっていました。

第1戦のゴールドコーストで主役の座をケリーに奪われてしまったミックは、R1でワイルドカードのスチュアート・ ケネディ(AUS)と今年3年目のエイドリアン・バカン(AUS)を相手にまさかの3位という結果に。しかし、R2では再び対戦相手となったスチュアートをコンビネーションスコアに追い込み、R3へ進出を果たしています。
「今朝のオレのヒートはかなりタフだったんだ。エイドリアンの6ptが最高であとは3pt、4ptとか...。オレなんか1pt、2ptだよ!まあ、通過出来て良かった。これで次も戦えるからね。」とミックはインタビューで話していました。

その他、R3行きを決定した主な選手は、ボビー・マルティネス(USA)、ダイヤン・ネイブ(AUS)、ジェレミー・フローレス(FRA)、パンチョ・サリヴァン(HAW)、アンディ・アイアンズ(HAW)、タジ・バロウ(AUS)、CJ&ダミアン・ホブグッド(USA)、テイラー・ノックス(USA)、ビード・ダービッジ(AUS)など。

ネクストコールは現地時間22日の朝7時。予報を見ると南西ウネリはピークを過ぎるものの、南西風は収まる見込みなので、綺麗なラインナップが姿を現すことに期待しましょう!

photo: ASP Covered Images