非会員上部PR枠用
 

ASPワールドツアー第1戦『Quiksilver Pro』終了!

2008-03-05 更新
1204671851_slater0516jpg
2月下旬からオーストラリアのゴールドコーストで行なわれていたASPワールドツアー第1戦『Quiksilver Pro Presented by LG』は、現地時間3月4日にファイナルまでの全ての日程を終了。
さすがサーフィン大国オーストラリア、平日にも関わらず、スペースが足りないほどの沢山の観客が集まり、このオープニングイベントを多いに盛り上げていました。

ファイナルデイまで勝ち上がってきた選手達はやはり強豪揃い。特にQFはファイナルと言ってもおかしくない豪華な組み合わせばかりで見所満載でした。
H1のビード・ダービッジ vs ジョエル・パーキンソン、H2のディーン・モリソン vs ミック・ファニングは、各選手共に普段からサーフィンしているスナッパーロックスのピークからインサイドまでを有効に使い、ハイポイントを連発!僅差ながらビードとミックがSFに進むことに。

H4では、8Xのケリー・スレーターと3Xのアンディ・アイアンズが2006年のパイプラインマスターズのファイナル以来の勝負をしますが、アンディは2-3ftのスモールコンディションにタイミングが合わないような感じで思うようにスコアが延びません。逆にケリーはスモールな波を自由自在に切り刻み、アンディをコンビネーションに追い込んでの勝利。

続くSFの最初のカードはビードとミックのローカル同士の戦い。ミックが序盤に7pt台と9pt台をまとめて強さを見せます。ビードも8pt台を二つまとめますが、ミックは8pt台をプラスして隙を与えないままファイナルへ進出。

次の対戦はジェレミー・フローレス vs ケリー・スレーター。二つの7pt台をまとめたジェレミーがケリーを抑えますが、ケリーは終盤にパーフェクトに近い9.80ptを出して逆転!昨年のルーキーオブザイヤーを獲得したジェレミーは2年目とは思えない強さをこのラウンドまで見せていましたが、最後は14年のツアー経験を持つケリーにしてやられた形となりました。

注目のファイナルは8Xのケリー・スレーター(USA)と2007年ワールドチャンピオンのミック・ファニング(AUS)という最高のカード。ケリーが8pt台を出せば、ミックが9pt台を出して応酬。さらに数分後にはケリーが9pt台でそれを跳ね返すという見る方にとってこれ以上ない面白い展開に!しかし、その後は良いセットが入らず、ミックはもう1本が足らずにタイムアウト。
ケリーが両腕を高々と上げて優勝した嬉しさをアピールしていました。

「十分満足している。」とケリー。「昨年は本当に動きが悪かった感じだった。トラッセルズは勝てたから良かったけど、後半はパッとしなかったし...。今日のQFに入る時に考えたんだ。この半年でベストな成績じゃないかってね。気分が良かったよ。」とコメント。

ケリーは2006年にこのイベントを制し、第2戦のベルズを連勝で決めて同年に前人未到の8Xを達成。あの時も、そして今回もこのゴールドコーストの時点でベルズには行かないとコメントしていました。
そのことについては、「2006年と同じポジションだね。あの時は2日前にベルズ行きを決めたんだ。波が上がるって予報が出ていたし、まだオーストラリアにいたからね。当時は自分の中に悩み事があったんだけど、イベント中だけはそれを忘れることが出来た。その前年は自信を失っていたけど、ヒートを勝つにつれて、これが正しい選択だって思ったんだ。」と話していました。
現時点ではまだベルズ行きを発表していないケリーですが、今回の優勝で気持ちに変化が出たことは予想出来ます。ケリー不在のツアーは他の選手にとっては有利かも知れませんが、ファンにしてみれば非常に寂しいので、エントリーしてくれることを期待したいですね。

なお、次の第2戦はゴールドコーストから一気に南下したビクトリア州のベルズビーチで開催される『Rip Curl Pro』2週間後の3月18日からウェイティングピリオドに入ります。

第1戦『Quiksilver Pro』結果
1位 ケリー・スレーター(USA)
2位 ミック・ファニング(AUS)
3位 ビード・ダービッジ(AUS)、ジェレミー・フローレス(FRA)
5位 ジョエル・パーキンソン(AUS)、ディーン・モリソン(AUS)、エイドリアン・バカン(AUS)、アンディ・アイアンズ(HAW)

photo: ASP Covered Images