『Quiksilver Pro』はR2へ突入!
2008-02-27 更新

2-4ftのクリーンなコンディションの中、R2の全てのヒートが消化しました。
この日のファーストヒートR2のH1はアンディ・アイアンズvsワイルドカードのタマロア・マッコムの対決。アンディはタマロアがトライアルで残した9.60ptを上回る9.70ptのハイエストスコアを叩き出し、コンビネーションの圧勝でR3へ。
「9ptをスコアするなんて6ヶ月振りくらいだから、なんかピンと来なかった。しばらく勝ってなかったし、気が乗らなかったんだと思う。オフシーズンにその原因を考えなくちゃいけなかったけど、もう大丈夫!オレはここに居たいし、上手くやりたい。勝つのは気持ち良いからね。新しい興奮さ!」とアンディ。
アンディは2002年から3年連続でワールドタイトルを獲得し、2005年、2006年は2位という見事なキャリアを残していますが、2007年は6位という彼らしくない成績...。得意のマスターズでも早々と敗退し、調子が悪いのは一目瞭然でした。そのことについては、「この6年間はトップの5人の選手達と戦ってきたし、上手くやってきた。オレもグループの一員って自信はある。昨年の6位という結果はOKだけど、オレにとって満足は出来ないね。」とコメント。
昨年末に長年付き合ってきたリンディと結婚をしたアンディ。新しい家族のためにも2008年は飛躍の年にしたいと願っていることでしょう。
次のR3では今シーズンからツアーに返り咲いたベン・ブルジョア(USA)と対戦します。
また、R2では「ヤングガン」の活躍が目立っていました。
まず、ワイルドカードで出場している19歳のジュリアン・ウィルソンは、H2でパンチョ・サリヴァンを相手に僅差ながら勝利。ジュリアンは昨年の同イベントでもワイルドカードで出場してR3へ進出していますが、今年の対戦相手はワールドチャンピオンのミック・ファニングという最強の壁。
ヒート終了後のインタビューでは、「かなりタフになるだろうね。誰が見ても彼の優位でしょ。でも、昨年よりベターな成績を残したいんだ。オレには失うものが無いし、スナッパーで彼と貸し切りで戦えるなんて良い経験さ!」と「ヤングガン」らしいコメントを残していました。
ちなみにジュリアンが使用しているボードは乳がん基金を表すピンク色。コンテスト終了後に開催されるチャリティーのために用意されたもので、彼の母親も乳がんを克服しているそうです。
果たしてそのボードで最強の壁を壊すことが出来るのか?次のヒートが楽しみです。
H13に登場したカリフォルニアのデーン・レイノルズは2008年注目のルーキー。南アフリカのリッキー・バスネットを相手に序盤からリードを握り、7.17ptを含む14.20ptで余裕の勝利。
「プレッシャーはあるよ。良いルーキーは沢山いるのに、その中でオレとジョーディが特別扱いされるなんてマジで信じられないんだ。」とデーン。
R3では2003年のこのイベントの覇者ディンゴことディーン・モリソンとラインナップに並ぶことになります。このレギュラーフッター同士の争いは注目でしょう。
続くH14は昨年のWQSチャンピオンでシーズン前にオニールとビッグな契約を結んだ南アフリカのジョーディ・スミスとベテランオージーのダニー・ウィルスの対決。ミドルスコアしか出せなかったダニーに対してジョーディは7pt台と8pt台のハイスコアをまとめてラウンドアップ!
次のヒートではボビー・マルティネス(USA)と勝負します。
ジョーディは「本当に嬉しいし、興奮している。オレのファーストイベントで2ヒート目。最初のヒートはアンラッキーだったけど、今日は大丈夫だった。ヒーロー達と楽しめたしね。」とコメント。
ジョーディは前日に行なわれたエキスプレッションセッションでもベストエアリアル賞を獲得。
派手な技ではデーンに軍配が上がると思われがちですが、ジョーディも負けてはいなかったようです。
なお、ハワイのフレッド・パターチアとルーキーのアリツ・アーランブールーは怪我のために欠場。対戦相手となったジェイ・トンプソン(USA)とネコ・パラダッツ(BRA)は不戦勝でR3へコマを進めることになります。
ネクストコールは現地時間28日の朝7時。ライブ中継でも使用していたコースタルウォッチによると、週末にかけて南~南西ウネリが強まる傾向。このイベントのウェイティングピリオドは3月5日までなので、ベストコンディションでの戦いを期待したいですね。
photo: ASP Covered Images