ASPワールドツアー第1戦『Quiksilver Pro』がキックオフ!
2008-02-23 更新

World Wide Wave(海外波情報)でもお伝えしていますが、ゴールドコーストでは週明けに入った低気圧からのウネリでMAXダブル位までサイズアップしたものの、週末にかけてこのウネリは弱まる傾向。トライアルが開催された現地時間2月22日はスナッパーロックスでも2-3ftサイズでグッドコンディションでしたが、翌日には更にサイズダウン。R1はスナッパーロックスの南側に位置するビーチブレイク、D-Barことデュランバーで行なわれました。
R1で1位になった選手はR3へ進み、2位と3位の選手はR2の敗者復活戦に挑むことになります。つまり、この時点で敗退者は生まれないので、選手達にとってはウォーミングアップのようなラウンド。とは言え、さすがに初戦のファーストラウンドは勝利で飾りたいもの。各選手ともに気合いの入ったライディングを披露してハイポイントが続出していました。
そんな中でも目立っていたのは、ゴールドコーストローカルの面々。
特にルーク・ムンロは、ルーキーのデーン・レイノルズとダミアン・ホブグッドのUS勢を相手に9.5ptを含めたトータル17.50ptでこの日のハイエストヒートスコアを上げてR3へジャンプアップ!
デーンも16.20ptと他のヒートなら余裕で勝ち上がれるスコアでしたが、運が悪かったようです。
マスターズでの優勝が記憶に新しいビード・ダービッジも16pt台を出してラウンドアップ。
ミック・ファニング、ジョエル・パーキンソン、ディーン・モリソン、いわゆるクーリーキッズの3選手は共にトータル15pt台のハイスコアでR3へコマを進めました。
この3人は全員過去のタイトルホルダーで、特にミックは2005年と2007年の2回を制しており、いわば大本命。
昨年の優勝はワールドタイトルまでの快進撃を勢いつけた大きな理由の一つとコメントを残しています。
また、「みんなゼロからのスタート。オレはワールドタイトルを守り抜かないといけない。今はそのことに集中しているよ。やっと試合に戻れて今日は興奮気味さ!!パイプライン以来だから少しナーバスになっていたけどね。とにかく、ファーストヒートを通過出来て嬉しい!」と話していました。
今年は追う立場から一転して追われる立場になるミック。もちろん、プレッシャーも大きいでしょうが、ファーストヒートを見る限りでは、彼らしいのびのびとしたライディングを披露していました。
今シーズンはスポット参戦というケリー・スレーターは、H10に登場。ブラジリアンのロドリコ・ドネルスとワイルドカードのタヒチアン、ミシェル・ブーレーズを相手に苦戦しましたが、ヒート終了間際に7pt台をスコアして僅差ながら逆転勝利。
ケリーは昨年のフランス戦のR3でミシェルにまさかの敗退を喫してミックとの差を大きく広げることに...。状況は全く違いますが、とりあえずあの時のリベンジは果たすことが出来たようです。
ヒート終了後のインタビューでは、「彼に負けたおかげでタイトル争いに脱落したようなものだからね。トラッセルズの1位とJ-Bayの2位に弾みを付けたかったんだ。一年を通してミックより上位でフィニッシュ出来たのはあの2イベントだけだったから。それなのにミシェルを相手にヘマをしちゃったのさ。ボードが折れたのに、替わりのボードを用意してなくって。あの時点でオレの1年は終了だったよ。」とコメントを残していました。
その他、R3へラウンドアップした選手は、タジ・バロウ(AUS)、ボビー・マルティネス(USA)、ブルース・アイアンズ(HAW)、エイドリアーノ ・デ・ スーザ(BRA)、カイ・オットン(AUS)、テイラー・ノックス(USA)、ルーク・ステッドマン(AUS)など。
ルーキーではヘイター・アルベス(BRA)、ミカエル・ピーコン(FRA)が勝ち上がっています。
ネクストコールは現地時間24日の朝7時。ゴーサインが出れば敗者復活戦のR2からスタートします。興味深いヒートは、H1のアンディ・アイアンズvsワイルドカードのタマロア・マッコム。タマロアはタヒチ出身の17歳。アンディはワイルドカードに弱いので、面白い勝負になりそう。
H2のパンチョ・サリバンvs「スシ・ロール」で有名になったジュリアン・ウィルソンの戦いも要チェックです!
photo: ASP Covered Images