非会員上部PR枠用
 

WQS5スタープライムイベント『Hang Loose Pro』終了!

2008-02-18 更新
1203326182_monteiro01
ブラジルのフェルナンド・デ・ノロンハ島で開催されていたWQS5スタープライムイベント『Hang Loose Pro』が現地時間の2月17日に終了。
コンテスト会場となったパドレビーチは、ファーストラウンドがスタートした12日から十分なサイズと豊富なバレルに恵まれ、ファイナルデイも4-6ftのパーフェクトコンディション。
2010年にはこの場所でワールドツアーを行なうことも考えられているのが十分に頷けるクオリティでした。

ファイナルはこのイベントのエントリー大半を占めたブラジリアンの代表とも言えるラオニ・モンテイロvsアメリカのイーストコースト出身のゲイブ・クリングのマンオンマン対決。
この二人は共に2007年のツアーメンバーでしたが、残念ながらリクオリファイを果たせず、今年はWQSからやり直すことに...。
当然、両者共に気合いも実力も十分!サーファー良し、コンディション良しで、条件がバッチリと揃ったファイナルショーのスタート!

ファイナルで強さを見せていたのはラオニの方で、まずはファーストウェーブで綺麗なバレルをメイクして8.83ptのハイスコアをゲット!ゲイブはすぐに4pt台と5pt台のミドルスコアをまとめてリードを握りますが、それも束の間。8pt台を持っているラオニがすぐに逆転し、その後は余裕を持ってフリーサーフィンのように波に乗りまくり、最後はコンビネーションスコアでゲイブに完勝。

ブラジルで開催されるWQSはブラジリアンが制することが多いのですが、このイベントも見事にその形にはまり、ラオニが優勝賞金の12,000USドルと2.500ptを手にしました。
「このイベントは心から優勝したかったんだ。最後に優勝したのは日本で、それもかなり昔のことだからね。とても嬉しいけど、何て言ったら良いんだろう...。ハングルースプロのニューチャンピオンとして最初の言葉が見つからないよ(笑)」とラオニ。
さらに「ファーストヒートから調子は良かったよ。全てのヒートを冷静にこなしたのが勝因かな。娘にタイトルを持って帰るよって約束したんだ。」とコメントを残していました。

ラオニは2003年に日本のWQSイベントで優勝した以来の勝利。この1勝で勢いをつけて家族のためにもクオリファイをしたいところでしょう。現在のレイティングは5位。まだシーズンは始まったばかりですが、良いスタートを切りました。

ファイナルでラオニに破れたゲイブ・クリングは、昨年のWQS6スター「夢屋ビラボンプロ」の優勝者。マッチョな体とさわやかな笑顔で日本の女性ファンを増やしたゲイブですが、ラオニ同様に今年はツアーを回れず、悔しい思いをしています。
インタビューでも「また同じことが起きることを願っている。オレは来年ツアーに戻りたいって本気で思っているんだ。まだ気が早いけど、まずは素晴らしい一歩を踏み出せたね。とてもハッピーだよ。」と早くも来年のツアー復帰へ向けての意気込みを語っていました。
ゲイブは賞金の6,000USドルと2188ptを獲得し、現在のレイティングは4位。

なお、日本から唯一エントリーしていたマーこと大野修聖は、R4でジョナサン・ゴンザレス、ブレット・シンプソンを相手に僅差ながら敗退。17位タイで1125ptを獲得し、WQSレイティングでは32位。これから長いシーズンが続きますが、日本人初のドリームツアーのメンバーを目指して頑張って欲しいですね。

WQSは年間で49戦行なわれ、ポイントと賞金の高さによって1スターから6スター(更に上のスーパーシリーズも1戦あり)に分かれます。選手達はどのイベントにもエントリーが出来ますが、ベスト7の結果でレイティングが決まるため、おのずと星の数が多いイベントにエントリーが集中してレベルも高くなります。クオリファイに必要な最終レイティングは15位以内で、その中にワールドツアーのメンバーが入っている場合は繰り上げ選出されることになります。
次の目立ったビッグスターは、3月末から4月中旬にかけてオーストラリアで行なわれる2つのイベント。
また、2月23日からはASPワールドツアーの第1戦『Quiksilver Pro』がゴールドコーストで始まります。その後にはベルズでの第2戦が控えているので、しばらくはオーストラリアに世界中のサーファーの注目が集まりそうです!

■WQS5スタープライム『Hang Loose Pro』
主な結果は以下の通り。
1位 ラオニ・モンテイロ(BRA)
2位 ゲイブ・クリング(USA)
3位 ジョナサン・ゴンザレス(CNY)、ヒズノメ・ベットロ(BRA)
5位 ウィルソン・ノラ(BRA)、ブレット・シンプソン(USA)、ナサニエル・カラン(USA)、ティム・ボール(FRA)

photo: ASP Covered Images