ウィメンズのワールドチャンピオンが決定!
2007-12-15 更新

19歳のステファニーは、まだツアーの一員になる前の2006年シーズンにもワイルドカードで出場して2勝を上げており、ウィメンズの枠を越えたスピーディーなサーフィンは2007年シーズンのスタンダードを押し上げるだろうと噂されていました。
それは間違いでは無く、今シーズンの上位選手を見ると初戦で優勝したチェルシー・ヘッジ(AUS)を初め、ソフィア・ムラノヴィッチ(PER)、シルヴァナ・リマ(BRA)などの新しいサーフィンをする若い選手が目立っており、ヒート中にはメンズ顔負けのビッグターンや、エアリアルも飛び出すほど!
また、ステファニー本人も、初戦のゴールドコーストで5位。続くベルズでは優勝。その後もルーキーとは思えないコンスタントな強さを見せてシドニーとペルーでも優勝しています。
そして、迎えた最終戦『ビラボンプロ マウイ』では、タイトル争いをしていたライバルのソフィアとシルヴァナがR3で敗退し、ポイント差からステファニーのワールドタイトルが決定。ルーキーとしてASP史上初のチャンピオンに輝いたのです。
勢いに乗ったステファニーは、このイベントの昨年の覇者ジェシー・マイリー・ダイアー(AUS)をファイナルで破り、優勝!全8戦中の4戦を勝利するという圧倒的な強さで今シーズンをフィニッシュしました。
終了後のインタビューでは、「ほんと信じられないほど素晴らしい年だったわ。友人とツアーを回ったこと。いくつかのイベントで優勝したこと。そしてマウイでタイトルを獲得したこと全てを含めてね。信じられないほど楽しかった一年だったし、最後にもう1勝出来てとても嬉しいわ。」とコメント。
ファイナルで戦ったジェシーは、2006年のルーキーオブザイヤーを獲得した実力を持っており、同じリップカールのチームメイトとしてツアーを一緒に回っている大の仲良し。そのジェシーとのファイナルについては、「ジェシーと一緒に一年の終わりをフィニッシュ出来るなんて特別な気分。グレートと言える波では無かったけど、なんとか乗れたわ。ラインナップではお喋りしながら楽しんでたのよ(笑) 一年の最後を勝利で飾れるなんて最高に嬉しい!」と笑顔で話していました。
これで今シーズンのASPワールドツアーのタイトルカップは、メンズ、ウィメンズ共にオージーが手にしたことになりました。1999年以降、同時にタイトルが決まったのは初めてということで、オーストラリアでは二人を祝う大きなパーティーが行なわれることでしょう。
ステファニーはリップカールチームの一員であるミック・ファニングからも沢山のインスピレーションを受けたとコメントを残しています。
なお、この『ビラボンプロ マウイ』は「VANS・トリプルクラウン」の最終戦に組み込まれており、こちらの方はハワイアンのメーガン・アブボが獲得。メーガンは地元ハレイワで開催された初戦の『リーフ ハワイアンプロ』で優勝。第2戦の『ロキシープロ ハワイ』では8-10ftのサンセットの波でセミファイナルまで進出したものの、ワイプアウトした時にアバラ骨を怪我して救急車で運ばれるアクシデントに...。しかし、今回の最終戦では見事に復帰して5位入賞。トータルポイントでレイン・ビーチェリーを抑えてトリプルクラウンの栄冠を手に入れました。
■2007年 ASPウィメンズワールドツアー TOP5
1位 ステファニー・ギルモア (AUS)
2位 ソフィア・ムラノヴィッチ(PER)
3位 シルヴァナ・リマ(BRA)
4位 サマンサ・コーニッシュ(AUS)
5位 レイン・ビーチェリー (AUS)
photo: ASP Covered Images