トリプルクラウン第1戦が終了!
2007-11-25 更新

ハワイの伝統的イベント「VANS・トリプルクラウン」は今年で25周年。その第1戦となるWQS6スタープライム『リーフ ハワイアンプロ』が現地時間11月23日にファイナルを終了。
ケリー・スレーターは不在だったものの、ミック・ファニング、タジ・バロウ、アンディ・アイアンズを初めとしたASPワールドツアーのトップ選手達が多数エントリーし、コンテストは終始盛り上がりを見せていました。
舞台となったハレイワのアリイビーチパークは、アウトからビックターンをしながら乗りつなぎ、ミドル~インサイドの掘れたセクションでバレルインを狙うというサンセットに似た波質。
ファイナルデイはフェイスで12ー20ftの十分なサイズがあったものの、風の影響が入った不安定なコンディション。カレントも強く、かなりハードな戦いとなりました。
そのため、実力もさることながら、波の選択が非常に重要となり、QFでは、アンディ・アイアンズとミック・ファニングがハワイアンのロイ・パワーズとショーン・ムーディに破れる番狂わせも...。
ファイナリストに選ばれたのは、前途の二人のハワイアンと、パーコことジョエル・パーキンソン&ビード・ダービッジのオージーコンビ。
まずはパーコが序盤に6pt台と7pt台をまとめて主導権を握りますが、ロイが9pt台をスコアして応戦。中盤にも深いバレルに包まれてパーフェクトに近い9.67ptをメイク!2位のパーコをコンビネーションスコアに追い込みます。
残り時間数分前には、ロイ以外の3人がインサイドでハマってしまい、反撃は出来ず。結局、3人はアウトに残されたロイのラストライドをビーチで見るハメとなり、ファイナルはまさに圧勝で終わりました。
表彰台でのロイは、ハワイ州の旗を振り上げてまるでキッズのような喜びよう。体全体で嬉しさをアピールしていたのが印象的でした。
「ハレイワでバレルをメイク?おいおい!それも2本も?それに優勝?ストークしてるよ。今日は全てが揃ったね。次のイベントも狙って、トリプルクラウンの栄冠にトライするつもりさ。」とロイは笑顔でコメント。
さらに「あの勢いで他の3人にプレッシャーを与え続けたかったんだ。オレ以外の奴がまた9p台を二つ出してしまう可能性だってあるんだからね。なるべく彼らの近くにいて、チャンスを与えないようにしていたよ。」とファイナルでの試合運びに関して語っていました。
カウアイ出身のロイは、トリプルクラウンの初戦を優勝で飾り、賞金の15,000USドルを手に入れましたが、それよりも嬉しいのは来年のASPワールドツアーのクオリファイに必要だった高ポイントを得ることが出来たことでしょう。
「WCTに戻る機会が欲しかったんだ。オレはちょっと思い上がっていたけど、今は少し成長した。ツアーの一員になるってことは、ただ公園を歩くような簡単なことではないって理解したしね。」とロイ。
ロイは2006年のドリームツアーの一員でしたが、良い結果が出せずに2007年はもう一度WQSを回ってクオリファイを目指していました。
今回の優勝で3000ptを加算したロイは、12位までランクアップし、来シーズンのドリームツアーの仲間入りをほぼ確実なものにしています。
なお、現在日本人でWQS最高位の田嶋鉄兵もエントリーしていましたが、Round of 96で敗退し、65位という結果に終わっています。
次のトリプルクラウンの第2戦、WQS6スタープライム『オニール ワールドカップ』は、舞台をサンセットビーチに移動し、現地時間11月25日からスタートします。このイベントは、WQSの最終戦にもなるため、クオリファイ出来るギリギリのラインにいる選手達にはまさに正念場。ノースショアには安定した北西ウネリが入る予想なので、素晴らしい戦いが期待出来るでしょう。
■WQS6スタープライム『リーフ ハワイアンプロ』
主な結果は以下の通り。
1位 ロイ・パワーズ(HAW)
2位 ビード・ダービッジ(AUS)
3位 ジョエル・パーキンソン(AUS)
4位 ショーン・ムーディ(HAW)
photo: ASP Covered Images