WQS6スター『ONBONGO PRO』終了!
2007-10-29 更新

ブラジルでは先々週に引き続き、先週もWQSの6スターイベントが開催。
『ONBONGO PRO』が現地時間の10月28日にファイナルまでの全てのスケジュールを終了しました。
コンテストの舞台となったブラジル・ウバトゥバの「イタマンブカビーチ」は、イベントの中盤には3-4ftのウネリがあったものの、ファイナルは1-2ftまでサイズダウン。弱いオフショアながら、スモールコンディションでの戦いとなりました。
まずはSFのH1、エイドリアーノ ・デ・ スーザ VS ジハード・コードルのブラジリアン同士の対決からスタート。このヒートは、序盤からジハードがリードを握るものの、後半にアドリアーノ が立て続けに5pt台を二つスコアし、逆転。さらに7.00ptでダメ押しの勝利を決めました。
続くH2は、オージーのキーラン・ピロウ VS カリフォルニアから参戦のブレッド・シンプソン。ブレッドは、良い波をつかめず、4pt台を出すのが精一杯。6pt台と7pt台をまとめたキーレンがコンビネーションスコアで圧勝し、ファイナルへ。
注目のファイナルは、エイドリアーノがヒート開始直後にいきなり8.83ptのハイスコアをメイク。キーランは6pt台を二つまとめますが、エイドリアーノがエアーを含めた素晴らしいライディングで、とどめの7.67ptを叩き出し、トータルスコア16.50ptで勝利。
先週の『Maresia Surf International 2007』に引き続き、見事に自国での6スターイベントを2連勝で飾りました。
これでエイドリアーノは、賞金の15.000USドルと2500ptをゲットし、WQSレイティングを45位から一気に11位へアップさせています。
「まるで夢の中にいるみたい!言葉が見つからないよ。」とアドリアーノ。さらに、「2戦続けて優勝出来るなんて凄いハッピー!でも、まだ終わっていないんだ。僕のメインフォーカスは今週開催されるCTイベントの方だからね。そこで自分のベストを出すのが本当の僕の望み。もう、準備は出来てるよ。二つのコンテストでトレーニングが出来たし、やる気を得ることが出来たから。世界中から集まった44人のベストサーファーを相手にするんだから凄い難しいのは分かっているけど、もし、僕が再びブラジルで勝つことが出来たら、最高さ!」とコメント。
アドリアーノの焦点は、早くも今週からブラジルで始まるASPワールドツアーの第9戦に向かっているようです。
ブラジリアンが自国でのASPワールドツアーイベントを制したのは、9年前のピーターソン・ロサが最後。本人も話している通り、世界の強豪が集結しているツアーで優勝するのは容易なことではありませんが、今の彼に凄い勢いがあるのは確かです。
若干20歳のエイドリアーノが、ブラジリアンとして久しぶりに頂点に立つことが出来るのか?その答えは遅くても11月の上旬に分かります。
なお、ファイナルで負けたとはいえ、6スターイベントで2位に入ったキーランは、WQSレイティングを18位から8位にジャンプアップさせており、2008年ASPワールドツアーのクォリファイに一気に近づくことが出来ました。
ファイナル終了後のインタビューでは、「ファイナルではとてもリラックスしていたよ。だって、ここでファイナルに残れたってことは、もう2008年のワールドツアー入りを確定させたようなものだからね。アドリアーノは本当に良いサーフィンをしてベストウェーブもつかんでいた。でも、オレは2位で十分ハッピー。ブラジリアンはスモールウェーブが凄い上手いから、ファイナルまで進めたのはオレ自身とても驚いていたんだ。ここ2年間はCTから脱落していたしね。次はハワイに行ってトリプルクラウンを獲りたくなったよ!」と嬉しそうに話していました。
これで2007年のWQS6スターは、ハワイで行なわれる2戦のみ。この2戦はポイントが高いプライムイベントに加え、世界中のトップサーファーが喉から手が出るほど欲しい「トリプルクラウン」の栄冠がかかっているため、シーズンの終わりに相応しい盛り上がりを見せます。まずは11月12日からハレイワで始まる『Reef Hawaiian Pro』がその幕開けになります。
また、「トリプルクラウン」の前には、WQS4スタ-『Xcel Pro presented by No Fear』がサンセットビーチで開催。こちらはすでにウェイティングピリオドに入っており、次のスウェルが入ればゴーサインが出る予定です。
■WQS6スター『ONBONGO PRO』
主な結果は以下の通り。
1位 エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)
2位 キーレン・ペロウ(AUS)
3位 ジハード・コードル(BRA)、ブレッド・シンプソン(USA)
■WQS 2007 レイティング TOP5
1位 ジョディ・スミス(ZAF)
2位 デーン・レイノルズ(USA)
3位 ティアゴ・ピレス(PRT)
4位 ベン・ブルジョア(USA)
5位 ジハード・コードル(BRA)
photo: ASP Covered Images